陰陽説について

2016/07/25

今日は東洋医学の根本的な思想「陰陽五行説」のうちの「陰陽説(いんようせつ)」についてお話しします。

陰陽説は古墳時代から日本にあるもの

陰陽説は古代中国から朝鮮半島を経由して日本に伝わってきた東洋医学の根本的な思想です。
まず、陰陽の思想とは、太陽と月、天と地、火と水、男と女のように、宇宙にある全てのものは相反する2つの要素に分けられるという考えが基本にあります。
 
陽は、明るくて暖かい、外交的で活発なイメージのものを表します。
一方、陰は、暗くて冷たい、内向的で静かなイメージのものを表します。
 
具体的には、
朝、天、上、火、男、外、動、表、背、熱、気などが「陽」
夜、地、下、水、女、内、静、裏、腹、寒、血水などが「陰」となります。
 
朝から昼、昼から夜に変わるように、季節も時間とともに陰陽は変化していきます。
4月の春分を境に陽のエネルギーが強まって夏至で陽が極まります。
その後、陽のエネルギーは次第に減少して10月の秋分で陰陽の中間となり、今度は陰のエネルギーが増加して冬至には陰が極まります。
冬至で陰が極まると、再び陽のエネルギーが増加して、春分に向かいます。
そしてまた新しい四季のサイクルが繰り返されていきます。
 

人の健康と陰陽

女性と男性は個体として単純に分類すると陰陽の2つに分かれますが、男女という枠を超えて生体という観点にフォーカスしていくと、人の体も季節や時間帯によって陰体質、陽体質に変化していきます。
例えば、おおざっぱに分けると、寒がりの人は陰体質に分類され、暑がりの人は陽体質に分類されます。
しかし、一人の体の中にも陰と陽の両方の要素を持っている場合が多く存在します。
 
本来であれば陰と陽のバランスの調和がとれている状態が健康なのですが、そのバランスが崩れると不調として表れてきます。
個性の体質に合わせて、乱れた陰陽バランスを調和のとれた状態に戻し、不調を改善していく事が東洋医学的な治療の基本となります。
 

陰陽師(おんみょうじ)の陰陽と同じ?

陰陽師さんも数ある自然学の中で、陰陽説も使っていたといわれています。
 
陰陽師さんは「聖徳太子」生きていた飛鳥時代に、国家機密として朝廷内に所属していて、自然にまつわる陰陽論、天体学、風水、暦、時刻などの知識を持って理論的に予言をする、官僚として存在していたようです。
映画にも登場していた安倍晴明(あべのせいめい)は、平安時代に陰陽師のトップとして君臨し、一時は国をあやつる程の力を持っていたそうですね。
 
しかし、誤解をしていただきたいくないのですが、現在の東洋医学では陰陽説を、体の状態を見極めるための一つの指標として使ってはいますが、その人の未来を占うために使っているのではありません。
 
次回は陰陽五行説のうちの「五行説」についてお話ししますね。
 
 

-東洋医学の基礎
-, , , , , ,