夏風邪は温めずに治す

2016/09/02

水蓮
日中はセミの鳴き声が聞こえるようになりましたが、今年は例年よりも関東地方の梅雨明けが遅れていますね。
雨による急な冷え込みや、熱さとの温度差、湿気という邪気に負けてしまうのか、最近は「会社で風邪が流行っています!」という患者さんの訴えをよく耳にします。

そもそも風邪とは

「風邪」とは正式には「風邪症候群」の事。鼻から鼻腔、鼻咽腔、咽頭、喉頭などの呼吸器の急性炎症の事を言います。
ウイルスや細菌などの微生物が、鼻やのどの粘膜にくっつくことによって感染します。
 
原因微生物の9割以上はウイルスによるものなのですが、感染したとしても免疫力や抵抗力が高ければ症状はほとんど出る事無く、日常生活を送る事が出来ます。
でも体力が落ちている時は、粘膜が強い炎症を起こし、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった症状がおこり、さらにウイルスが胃腸にまで達すると、下痢やおう吐などの症状が出てきます。
 
風邪と一言で言っても、実は夏と冬ではウイルスの種類が違うため、対処法にも違いが出てきます。
今日は夏風邪特有の症状と対処法についてご説明します。参考にしてみてくださいね。

冬風邪と夏風邪のウイルスの違い

まず最初に冬の風邪と夏の風邪の違いからご説明します。
 
冬に流行するタイプのウイルスは、低温&乾燥を好むため、飛沫感染(空気中に飛ぶ)が特徴です。
代表的なウイルスの種類として、コロナウイルスやライノウイルス、RSウイルスなどがあげられます。
コロナウイルスは鼻やのどに症状が出やすいタイプ、ライノウイルスは主に鼻に症状が出ます。
RSウイルスは年間を通じて流行しますが、特に冬に多く、乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合があるので注意が必要です。
 
一方、夏に流行するタイプのウイルスは、高温&多湿を好むため、経口感染(くちから入る)が特徴です。
夏の風邪は冬に比べて時間をかけて感染します。
さらに気温が高いために自分が発熱していたも気が付かない事が多く、治るまでに長引くのが特徴です。
 
代表的なウイルスの種類は、アデノウイルスやエンテロウイルスなどがあげられます。
アデノウイルスは、プールなどで感染する事も多く、発熱、咽頭炎や気管支炎、結膜炎などの症状が出ます。
エンテロウイルスは、風邪の基本的は症状に加えて下痢を起こしたりする事が特徴です。小さい子供がエンテロウイルスに感染すると、手や足、口の中に水泡が出る事があります。
 

夏風邪を早く治す!おすすめな食材

東洋医学では、夏の風邪は体を温めるのではなく、体の余分な水分を排出して体にこもった熱を出す事によって風邪が早く治ると考えられています。
夏風邪をひいてしまったら、寒涼性や解毒作用のある食材、汗で流れてしまった水分を補う食材、「気力」を補う食材を取るように心がけましょう。
 
例としてあげると…
鶏肉、アジ、イワシ、カツオ、緑豆、小豆、そら豆、長芋、ゴーヤ、キュウリ、かぼちゃ、とうがん、トマト、梅、レモン、スイカ、緑茶などになります。
 
体の奥にこもった熱を汗やおしっこと一緒に追い出し、無理せずに体を休ませ、気を補いましょう。
お腹の調子が悪い時は、トマトやキュウリも炒めたり温野菜として食べる事をおすすめします。

夏風邪の予防する5つの習慣

①シーツやタオルは小まめに交換する。湿気を好むウイルスの感染を防ぐため。
②クーラーによる冷やし過ぎにご注意。出かけるときは薄く羽織れるものを持って。
③刺身、生野菜、果物、冷たい飲み物は取り過ぎないように。この時期は湿度で胃腸が弱っています。
④3日に一度は暖かい湯船につかりましょう。汗が出るほどの入浴は、免疫力をあげてくれます。
⑤寝るときにもお腹だけにはタオルケットをかけて。つねにお腹は冷やさないように。
 
旅行などのお出かけが増える夏!風邪に負けないように、夏を楽しみましょう!
 

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